戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

春の嵐…

今日は低気圧の接近で、午後は雨が激しく、時折突風が…

 

午前中、柴犬館長に会いたい、というお客様もいました…

 

 

 

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残念…!

 

柴犬館長の視察は、明日の11:00~12:00を予定しています。

 

 

 

この強風で戸隠スキー場のリフトも止まってしまったそうです。

 

午後3時過ぎに、お客様が10名以上もぞろぞろ…

 

そのせいなのか… 

 

解説してほしい、とのリクエスト… もちろん!喜んで!

 

 

 

 

外は、「春の嵐」です。

 

当館でも、気が付いてみると、

 

玄関前のクマが「たかころび…」

 

平家の棟梁かな?君は…

 

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いや~突風のすごさをわかってもらえたかな~

 

彼の捨て身の訴えでした… (-"-)

 

閑話休題

 

先日の謎の白い砂の正体を確かめることに…

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柴犬館長からの指示もありました…

 

先日サンプリングしました。

 

 

 

おそらくは、今日の突風で、みんな吹き飛んでしまったでしょう。

 

ぎりぎりセーフ

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実体顕微鏡でみてみると、

 

とてもきれいな火山灰のようです。

 

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石英や長石の粒がいっぱい… 流紋岩~石英安山岩質の火山灰か?

 

しかも粒がかなり均質で、誰かが洗ったような感じもします。

 

 

しかし、なぜこんなものが… ここ飯縄山ろくにあるのでしょうか?

 

近くには、こうした白い火山灰層は露出しません…

 

猿丸層の中の火山灰層に似てはいるのですが、

5キロほどはなれた場所に、露出しています

 

仮説1 鳥のついばんだものが、この上空で吐き出された… 

    うーん、ちょっと違うなぁ

 

 

仮説2 空腹のウサギが食べたものが、ここにフンとして残った… 

    近くには、ウサギのフンもありましたしね…

 

 

仮説3 除雪車が火山灰のかけらを運び込んできた… 

    近くに雪捨て場があります。

 

 

 

正解は、3かなぁ

 

 

 

謎は深まります。

 

名探偵コ〇ンや久能〇君に真実を教えてもらいたい…

 

「このブログを読んで、あなたはもやもやが残る、残らない? どっち?」

 

こんな声も、頭の中で響きます…

 

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🐕「ワシも、事実がしりたいぞ…」

 

🐕「秘書よ、よく考えるのじゃ…」 とのテレパスも届きます。

 

そんなこと言われても、なかなか難しい…

 

今日はおあとがよろしくなく、モヤモヤのままで…