戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

サクラとビール瓶

今日は晴れて暖かい陽ざし、博物館の桜も満開ですね。



花壇のチューリップも満開です。

 

懸案だったゼブラゾーンも塗り終わりました…

 

 



🐕「良き日じゃ…」

 

春になり、柴犬館長のご機嫌もよく、

明日の来館も大丈夫かと…

 

そんな中、職員が調査の際に拾ってきた瓶が話題に…

 

昔のビール瓶です。

光による劣化を防ぐため、茶色ガラス製です。

 

ずっしりとした重み…

 

この重さは、今のビール瓶ではありません…

 



 

 

デジタルばかりではかると、重さは689g

 

以前に拾ってきたアサヒビールの瓶が514g、

 

タカラビールの瓶が564gですから、約1.2~1.3倍の重さです…

 

その名前は「サクラビール…」



今の戸隠にピッタリなビール名ですが、聞いたこともありません。

 

このビールは、大正2年(1913)に福岡県で生まれ、

製造されたもの…

 

昭和大恐慌で破産した総合商社 

鈴木商店の出資した帝国麦酒(株)で製造されたもの…

 

昭和18年(1943)、

大日本麦酒(株)に統合されるまでの30年余りの間につくられたもの…

戦前のビール瓶かぁ…

 

海外へも輸出されたとのこと…

よくぞ、無傷で、戸隠の山の中にあったものです。

左:サクラビール   右:アサヒビール

登録商標のサクラマークもくっきり!

 

ちなみに、

比較で重さをはかったタカラビールは、

かの有名な焼酎の製造会社が、

昭和32年(1957)から昭和42年(1967)まで製造していたもの…

 

これも彼女の拾いもの…

(ひそかに「空き瓶の女王」と呼び、尊敬しています…)

 

ビール瓶の容量が633㎖なのも気になって、

調べてみました…

 

昭和15年(1940)3月、酒造法が制定され、

ビール瓶の大きさが統一された、とのこと…

 

当時のビール瓶のうちで、一番小さなもの…

三合五勺一才(さんごうごしゃくいっさい)

に統一されたとのこと…

 

みんなこの半端な量が気になるようで、

某ビールメーカーのQ&Aに、理由が掲載されていました。

 

ビール瓶から、いろいろな妄想が広がりました…

 

🐕「何、やっとんじゃ、貴様は…」

 



陰で、柴犬館長が見ていました…

 

まるで、某番組の家〇婦のようでございました

(-"-)

ちょっと、こ・わ・い・(-"-)

 

今日もおあとがよろしいようで…