戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

春の交流とスキーで歩くクマ…

昨晩は、花散らしの雨となりました…

 

 

 

そして、今朝、登校してみると、一階の窓ガラスの外側が結露していました…

 

4月にこんなことになるなんて、

 

外気温が高くて、湿度が多く(雨がふっておりました)

 

館内が異常に寒いことが証明されました…

 

ト、ホ、ホ、ホ、ホ…

 

 

昨日は妙高戸隠連山国立公園の連絡協議会で、信濃町へ…

 

「あまとみ」トレイルの活用することを考えました。

 

この「あまとみ」とは、雨飾山斑尾山戸隠山妙高山の頭文字を

とったもので、妙高戸隠連山国立公園をあるいて回るトレイルです。

 

今年の雪解けをまって、本格的な運用がはじまるというもの…

 

飯綱・黒姫・妙高・焼山の火山と、

戸隠・雨飾・火打などの非火山がギュッと集まった

 

北部フォッサマグナの海だった地域に、これらの山々が結集した、という

特異な地質ー大地の成り立ちーをみて周ろうというもの…

 

地質が土台で、豊かな動植物相があり、人々との歴史が繋がっている…

 

それを、実際に歩いて、見て、考えてほしい、という願いのこもったトレイル…

 

この春からの動きが楽しみです…

 

一茶記念館での会議、

 

そこはサクラが満開…

 

 

雨に煙る妙高山

この山もかつては海底だった場所…

 

会議に行く途中の戸隠高原では、ミズバショウが咲き始めています

 

 

 

ゴールデンウィークには、多くの方がみにくるのだろうなぁ…

 

皆さん、戸隠の遅い春がお待ちしていますよ…

 

 

 

閑話休題

 

会議に行く前、来館されたお客様から声がかかりました…

 

「柴犬館長の秘書さんですよねぇ?」

 

「えっ、ええ、そういう一面ももっています…」

 

「祖母の遺品の中からこんなものがでてきたのですが…」

 

まず、外側の封筒にビックリです…

 

 

なんでも、終戦後、戸隠小学校で教員をしていたそうです。

 

地元のかたからいただいたものとのこと…

 

中には、昭和の世界がつまっていました。

 

初めて見るものも多数…

 

中でも一番驚きのものがコレっ…

 

戸隠村誌をあたってみると、

 

戸隠が国立公園の指定を受けたのは、昭和31年7月10日

 

飛地として、上信越高原国立公園編入されました…

当時は、厚生省国立公園部の管轄です…

 

それに合わせて、観光協会の事業も活発になったようです。

 

このパンフレットも、それを反映していると思われます。

 

クマですよ、クマ…

 

冬眠をしているはずのクマが、こんなことをしてしまった…

 

という衝撃的な出来事…  これが、1956年のこと…

 

今の信州観光のイメージキャラクター「アルクマ」の原型かもしれません…

 

アルクマの誕生は2009年とのことですので、

 

50年以上も先輩になります

 

そのDNAを継ぐ者もいます…

 

 

戸隠クロスカントリーツアーの目印です…

 

いやー これは新発見!というか、私的には初確認!

 

 

まだ、リフトのない時代のスキー場です。

 

草原だった場所に雪がふれば、そこはもうゲレンデです。

 

このパンフレットの裏側には、そうした画像がありますが、

その紹介は、また後程…

 

このパンフレット、語りたいことが多すぎて…

久しぶりに、刺激的なものでした…

 

🐕「全ての道は、どこかに必ずつながって居るのじゃ…」

 

🐕「あまとみトレイルも、よろしくお願い申し上げます」 by 柴犬館長

 

 

 

🐕「クマよりも柴犬…

     いや、戸隠犬のパンフレットならもっと売れたに違いない…」

 

ちょっと、今日は長くなってしまいました…

今日もおあとがよろしいようで…