戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

今日もあたたか

今日もあたたかくなりました^^

雪の声も聞こえてきましたし、

この貴重な小春日和を有効に利用したい!

昨日は休みをとって神社方面へ足を延ばしました。

 

森林植物園の入り口から望む戸隠山です。

昨日は空気がとても澄んでいて、

どこを見てもきらきら輝いていました。

普段の5割増しにきれいです^^

 

所どころ日影には雪が残っていました。

滑らないよう、気を付けて。。。

園内で、同じく雪が積もる前に、と来られた知り合いに

ばったり出会いました。

考えることは同じです^^;

 

奥社の杉並木に光がさんさんとあたっていました。

周りの落葉樹が葉を落としているので、

こういう時期は、光合成の稼ぎ時かもしれません。

 

並木の間にこの春植えられたスギの若木たちも、元気そうです。

 最初の冬を無事に乗り切ってくれますように。

私たちよりずっと長生きの命ですが、

そのスタートを見届けられたのはうれしいことです。

 

随神門の茅葺きの屋根にどんどん生えてきていた幼木たちは、

きれいに剪定されていました。

こちらも自然にまかせて、とはいかない部分です。

保護と管理の両立を目指しています^^

 

長野側に戻って一の鳥居苑地にもよってみました。

この時期はあまり来たことがなかったのですが、

この頃の草刈りがよいためか、

一面がみごとなセンボンヤリの綿毛の絨毯でした^^

綿毛がとんで、ますます増えそうな予感・・・

 

古い時代から草刈り場だったので

「飯綱原」とも呼ばれてきた広大な草原の名残の場所です。

普通なら高山帯にはえる低木のシラタマノキが、苑内で見られます。

高山からつながっていた草原沿いに生育を広げたのかなと

想像しています。

 

 夏につける白い実が名前の由来です。

 

杉並木と同じく

こちらも人と自然との係りがつくった歴史の生き証人です。

小さくて地味な植物にも、もっと光を!

と今回ご紹介してみました。