戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

鳥の頭骨展示更新の途中経過と小ネタ

今日は良いお天気 ほぼほぼ快晴です

時折吹く強い風で かなり寒いです><

 

そんなときに水洗いすると手がとても痛い;;

でも 頑張ってます

 

というのも

鳥の頭骨展示の更新を宣言したから ^^;

 

年末年始も少しずつ進め

候補資料が増えてきました

この中から今日は少しご紹介

 

1つ目

こちらは 鳥と言えばなに?

って聞かれたら

おそらく早いうちの出てくるだろう種類です 

 

どちらもこの辺では見かけるのですが 

一方は少し珍しいかもしれません

 

ヒント

1 鳥の中でも 一大グループを形成する鳥の中の鳥

2 舌を切られてしまうことも

 

 

簡単ですね

答えは

スズメです

スズメは右側

左は ニュウナイスズメで スズメとは別の種類になります

生きている姿は似てる

でも やっぱ違うって感じがしますが

骨にすると頭部の大きさの違いくらいしかなく

かえって区別がつきづらい気がします^^;

ラベルがなかったら大変かも・・・

 

次は

(まだクリーニングが不十分でした><)

キツツキの仲間で アオゲラです

こいつの特徴は何と言っても 頭のみぞ ですね

他のグループの鳥にはまずない このみぞ!

頭頂部からくちばしの付け根まで続いています

 

これ 実は 舌が収納されている場所なのです

 

キツツキの仲間は

穴をあけて虫を食べますが

開けた穴に

長い舌を差し込んで虫を捕まえます

そのために

長い舌を収納する場所が必要で

 

口の中

後頭部 

頭頂部 

そして

くちばしの付け根までつかって

舌をしまっているのです

 

実はアオゲラは身近な鳥

さきほどもハイテンションでキーキー鳴いていました

旧館の壁を穴だらけにする困った子です^^;

 

次は

キバシリです

スズメよりも小さい鳥です

戸隠では割と見られます

 

ちなみに下に見えるのは付箋で幅は1.5㎝です

比べると大きさがわかりますね

 

キツツキとは違いますが

木の幹をらせん状に移動しながら虫をさがして食べます

虫を捕まえやすい様に

くちばしが反り返っているのが特徴です

 

こんな感じに

上も 下も きれいに下方に反り返ってます

まるで 先の曲がったピンセットのようです

でも

本当に食べやすいのか 聞けたら聞いてみたいところですが・・・

 

次は

ひょっとすると通な人はすぐわかっちゃうかも

なにしろその特徴が名前の由来になっている鳥です

 

漢字だと 交喙 書くようです

意味は ねじれてかみ合わない だそうです

 

言われてみれば くちばしの先が 

上は 向かって 右に

下は 向かって 左に

ねじれていますね

 

答えは イスカ です

長野市内でバードストライクにあった子なので

見かけないわけではない鳥です

 

最後に

左は山ではよく見ます

右は神社などでもよく見ます

 

そう

ハトですね

 

左が キジバト

右が カワラバト(ドバト)です

 

親戚だけあって よく似ています

 

ドバトはくちばしで

水をストローのように飲むことができるそうです

 

他の鳥よりも空洞が大きい

このくちばしが役に立つということなのでしょうが・・・

謎ですね

 

あ でも ケラチンの皮をかぶせると

ストローのようになる気もしないこともない・・・かな?

 

紹介したのは 

少しですが いかがでしょうか?

鳥も 興味深いですね

そして

やはり 骨は 面白い

 

これらの標本は

鳥の頭骨展示を更新したら見られます

 

春までには 

何とかしたいと思っていますので

乞うご期待!