戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

この時期の雪は積もっても とける

今朝に出勤途中の風景 

けっこう 降ったんだな~と 実感する景色

 

しかも

綾織橋の登り口は 

通勤時まだラッセルする状態でした^^;

 

ただ

除雪車が作業していたので 

その後すぐ 

きれいになったと思います

 

館はというと

長ぐつでは雪が入りそうなくらいの雪ですね

でも アスファルトの上はすぐに溶けていく

 

ということは 道は問題なしですね

(この記事を書いているときは 半分くらいまで締まってきていました)

 

そのせいか 

一般来館者あり 

解説希望の来館者ありで

それなりの土曜日 

 

 

某職員はというと

このところずっと標本作業

先月中旬から皮処理等を進め

ようやく 少しできてきました

いのししのカチューシャ

ぬいぐるみ調の皮標本

乾燥が進んで 頭部が縮みすぎてしまいましたが^^;

というのも ウェットな状態だと縫いやすいので

縫ってから乾燥というのに挑戦したのですが・・・

きちんと乾燥させ 引っ張って伸ばしてからの方が

リアルに再現できそうです

 

なので こちらは頑張って伸ばし中

それとは別に なめし終わってきたものも乾燥に

皮処理して なめし中のものも

 

ここまで 1か月半で

 タヌキ 全身 2個体

 ウサギ 全身 1個体

 アナグマ 全身 2個体

 ニホンザル 全身 3個体

 ニホンジカ 全身 1個体

       顔 1個体

 ハクビシン 全身 1個体

 ヒツジ 一部 1個体

 チュウゴクワニトカゲ 全身 1個体

 イノシシ 耳 1個体

 ロバ 耳 1個体

を進めてきました

少ないようですが 全身処理に半日かかり

なめしに10日 つい処理も1枚半日

乾燥後の処理に数日かかるので

そこそこ忙しく作業自体はやっています

 

そして

その合間をぬって 樹液のようすも見に行っていますが

まだ寒い日も多く

一番とれるウリハダカエデで 6L程度です

 

実は

そこでみる シイタケが いい感じで

とてもおいしそうで 新鮮な感じのするシイタケ

たくさんでてるのですが

さわってみるとみんな硬いのです

ということは 

このシイタケは秋にでて 

そのまま放置されたもののようです

 

自然の中で

天然フリーズドライ状態で保存されているみたいです

キノコの標本保存はなかなか難しいのですが

このシイタケの保存状態は非常に良好なのです

とってきたくなるほどに><

 

ただフリーズドライで乾燥させるだけでなく

雪のような調湿材があると

より新鮮な感じで保存できるのかも?

 

 

さて 余談ですが

昨日のブログで ウーパールーパーのお話がありました

今週は割と出てきていて しかもお腹も随分大きいのです

 

過去にはこの時期にも産卵があったこともあり

少し気にしています 

本命はGW前後ですが 大穴もあるかも?

 

さらに 余談になりますが

ちなみに 現在抱卵しているものもいます

ウチダザリガニです 

特定外来生物なので

ここでは許可をとって飼育しています

この個体は 隔離飼育中ですが

10~6月と抱卵期間が長く

この卵もおそらく5月くらいまで

お母さんが抱いています

 

なので

まだまだそれらしい形になるまで時間がかかるのですが

なんとなく見える影はぽくも見えます

 

なんにせよ 

新しい命の誕生は 

どんなものでも 

なんとなくわくわくします

 

あまり手をかけず を もっとうに 飼育展示をしていますが

それでも命がつながることもあり

2022年生まれのイモリもモリアオガエル

まだ生き残っています

このまま無事に成長してくれるといいな・・・