戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

暖かな年度末です

3月31日

年度末です。

いろいろあった今年度も終わり。

明日から新年度。

心機一転、頑張って行きましょう^^!

 

さて、記録的な早さとなった長野市のサクラの開花。

その前線が、長野市内で標高をあげています。

館のサクラの標本木の花芽も、ピンク色をのぞかせています。

来週もお天気がよさそうですので、

咲いてしまったらどうしよう! と気持ち焦ります。。。

ツバメは今日初認されたそうです。

 

こう暖かくなってくると、職員も動き出します。

戸隠でボーリングをしたときの資料を洗い出しています。

戸隠の地下1210m、海面に近い場所には何が眠っているのか!?

結果が楽しみです^^

 

職員の作業が行われているクリーニング室から下をのぞくと、

ボランティアさんがホネ洗いをされていました。

 

 

なんと側溝掃除までしてもらっちゃいました。

ありがたいことですm(__)m

本当に、ボランティアさんのおかげで成り立っている館だと

つくづく思います。

 

暖かな春の到来です。

春休み、さらにコロナ明けもあって、

このところ、例年以上に来館者でにぎわう当館です。

企画展を見に、というかたもちらほらいらっしゃるようで、

ようやく展示が完成形に近づいたことに、ほっとしております。

人物相関図の線も先週末にようやく足されました^^;

牧野博士とのつながりの深い信濃博物学会のメンバーたち。

3日からの朝ドラにも誰か出てこないかな~ と

淡い期待を抱いております。

 

きっとドラマには出てこないだろうけれど、

若い牧野博士が本格的に東大で研究をする前、

明治18年に植物学教室を卒業した一期生、

長野市松代出身の植物学者、斎田功太郎先生の図鑑も展示しています。

 

 

海外のもの(バオバブ)も菌類(バッカク菌)も、

すべて名前のあいうえお順で並んでいるという

今からみれば斬新な配列ですが、

1種の植物(菌類は植物ではないけれど^^;)に対して

1点の絵と解説がついている、まさしく図鑑形式の本が、

じつは牧野先生の植物図鑑より早く出されていることは、

植物図鑑の歴史上、特筆すべきことです。

 

牧野博士や植物そのものだけでなく、

植物を研究してきた人々の関係や、

図鑑の歴史も裏テーマになっていますので、

ぜひご覧ください。

 解説はこれからも、じわじわ増えていくことでしょう・・・