戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

満身創痍の企画展・・・

朝から湿り雪が降る中、

企画展「牧野富太郎と戸隠の植物」が始まりました。

 

でも準備は終わっていません・・・(-_-;)

ラベルが間に合いませんでした。

 

せっかく咲いたウメも濡れそぼっていて、

咲いたのか、半開きなのかわからないものも・・・

 

このお天気では、お客さんは来られないだろうから、

今日は猶予があるな・・・

と思っていたら、

案に反して(すみません!)、開館前から待つお客さまが・・・

 

いつも見積もりが甘い私ですが、

この企画展の準備は本当にいろいろありました。

人生の大きな節目と言ってもいいくらいの出来事です。

 

そもそも

企画展の準備で胃を痛め、焦って錯乱し、

周りのかたにご迷惑をおかけすることがしばしばある私ですが、

今回はその数十倍の破壊力があるできごとが降りかかり、

若かりし日以来の完徹までしてしまいました。

 

それでも、どうにか乗り越えて、

皆さんにお見せできる状態になったことに、

応援してくださった皆様に感謝するほかありません、

 ありがたや、ありがたや・・・m(__)m

 

今回はビッグネーム、牧野富太郎博士をご紹介する展示です。

関係機関から画像を借用している関係で、

画像の二次転用防止のため、企画展の撮影は一切NGです。

 

そのため、今回はアップの写真ばかりですが、

雰囲気だけお伝えしておきます。

 

廊下には牧野博士が名付けた戸隠ゆかりの植物たちの写真がずらずらと並びます。

 

準備で一番時間をつかったのが、年譜づくりです。

各植物の学名が発表されたもとの論文の確認に手間取りました。

(そうは言っても今はネットで検索できるので、楽なほうですが^^;)

 

小学生の牧野博士が見入ったという、授業用の掛図(のレプリカ)

 

トガクシソウ発見漫画も再登場!^^

 

去年の夏に苦労したヒメアジサイの調査結果も小出しで紹介。

 

明治30年代の戸隠産標本もきれいです。

他に、明治時代から昭和初期の植物図鑑も展示しています。

これらは会期の前期(6月25日まで)の限定ですので、

興味のあるかたは、ぜひ先にご覧くださいませ。

 

とにかく、かたちになってほっとしていますが、

まだまだ説明不足で担当者的には7割段階です。

できるだけ早く完成形にしたいとは思いますが、

まだ身辺が慌ただしいので、ひらにご容赦くださいませm(__)m

 

柴犬館長の許可もきっとおりると信じています^^;