戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

まだ4月なのに…

今日は日本各地で、暑いくらいの陽気になりました…

 

九州では30℃越えの真夏日を観測…

 

長野地方気象台の観測では、上田で30.2℃、松本で29.4℃

長野市街地でも27.3℃…

県下各地で、軒並み今年最高気温を観測したようです。

 

 

そんな中、朝から獣が運びこまれました…

 

農家さんが仕掛けたワナにかかったテンです。

なかなか見る機会のない獣です…

地区内の子どもたちに見せてあげよう…

とのことで、学校等をまわりました…

 

 

子どもたちも、しっかりとみています…

 

みんな、実物が大好き…

 

 

テンのほうは、大勢にみられて大変だったかもしれません…

 

時々、「シャー、シャー」と威嚇してきます…

 

学校で世話をしているネコとも対決していました…

 

 

身の回りにも、こんな獣がいて、生態系ができている…

 

自然の中で、ヒトは暮らしている…

 

そんなことを考えてほしいと願っています…

 

各地でその姿を見てもらった後、テンは無罪放免で、

 

山に帰しました…

 

 

一目散に林に駆け込み、山に帰っていくテン…

さすがに挨拶はしていきません…

 

🐶「もう、畑に近づくんじゃないぞ…人間は怖いぞ…」

 

 

放獣後の帰り道…

 

 

4月なのに、博物館のまわりでヤマブキがたくさん咲いていました…

 

今日は暖かいせいか、一気に黄色が増えました…

 

 

先日、この色は何色ですか?と子どもたちに聞いたら

「黄色」という答えしか返ってきませんでした…

 

 

山吹色という色は死語になってしまったようです…

小判の色…という答えもありですね…

 

自然の微妙な色の変化を見分けてきたのが日本文化なのに…

 

ちょっと複雑…

 

🐶「日本犬としても、それは残念じゃ…」

 

 

 

戸隠山の麓、自然の中で暮らす人々には、

そうした自然をもっとよく知ってほしい…と願っています

 

 

そうした願いのもと、獣や植物を見たり、山をみたり、

いろいろなことを博物館で行っています…

 

 

🐶「その教育力が、地域の未来を創るのじゃ…がんばれよ、秘書…」

 

今日もおあとがよろしいようで…