戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

黄砂の続きとサクラ散らしの雨

4月14日 リハビリで長野市街地へ下ります。

 

ちょっと時間があったので、城山へ…

 

黄砂の後遺症があると思い、長野市街地を展望します。

 

 

 

まだ、黄砂の影響が残っています。

 

うすぼんやりとしています。

 

黄砂ももとをたどれば石英(水晶)です。砂漠の砂のほとんどは水晶です。

 

その細かく砕けたものが日本へも飛来します。

 

こすってしまうと、車が傷つきますよ、ということは

 

硬い水晶のなせる技…

 

その黄砂の飛来を観測している長野中央気象台にも参拝…

 

 

北側には地附山も見えます…

 

ここで、いろいろな観測をしています。

 

明治の中頃に、ここに気象台がおかれました…

 

桑や蚕の飼育には、気象観測が必要だったとのこと…

 

🐶「へぇ―そうなんだ…」

 

 

閑話休題

 

きょうは、一日中雨となりました…

 

博物館の標準木も散り始め…

 

下をみると、ピンクの花びらが一杯です…

 

 

 

 

チューリップは、花を閉じてひと休み…

 

 

しかし、博物館は雨が降るとお客さまが多め…

 

ボランティアの方々も集まって、駐車場が車で一杯に…

 

午後は石油地質学を学びたい、という若者が来館…

 

もちろんご案内しました、

保科五無斎が校長を務めていた小学校の出身で、

ココにも何度も来たことがあり、

地質系の学部に進学したとのこと…

 

それは、嬉しいことです…

 

長野と石油の話、フォッサマグナの地質と第四紀の大変動…

信濃中部地質誌、上水内郡地質誌、などの古典的文献や地質図

石油関係の文献も紹介しました…

 

「とても勉強になりました…ここにきてよかった…」

その言葉が聞きたくて、資料を集めたようなものです…

 

ここにきてくれてありがとう!

 

昨日も熱心に見て下さるお客さまがいて、お声がけをしたら、

なんと日本一の博物館の方でした…(@_@) ビックリです。

 

「ここの展示はすごい! 企画展もすごい!…」 

すごく、褒めていただきました…

 

しかも、職員の方のご親戚とお友達でした…

その影響もあり、植物の研究を深めることができた…とのこと

 

世の中、いろいろと繋がっておりました…

 

🐶「お客さまには、やはり声をかけてみることが大事じゃ…」

 

 

🐶「これは、学芸員冥利に尽きる話… よかったな秘書よ…」

 

今日もおあとがよろしいようで…