戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

複雑な思い…

昨日のがさ入れの際の押収品を整理しています…

 

 

いやー、面白い けれど、手放しでは喜べません…

 

ちょっと複雑な気持ちにもなります…

 

絵葉書もありましたが、中にはこんな絵葉書も…

 

京都(舞妓さん)、須磨、富士山(横山大観の絵)、

華厳の滝明治神宮などの日本を代表する観光地のもの…

 

よく見ると…

 

 

「軍事郵便」です… 出征した兵士が送る郵便…

 

 

紙芝居の中の絵の一枚… 

 

彼もこの郵便を利用したのでしょう…

 

🐶「ただの絵葉書ではなかったようじゃ…」

 

 

🐶「うーむ、複雑じゃ…」

 

 

93式中間練習機でしょうか? 

このカラーリングから「赤とんぼ」とも呼ばれたそうです…

 

負傷した兄にかわり、弟も航空兵を志願する、という紙芝居の中の一コマ…

 

昭和18年の作です…

 

ガダルカナル島の消耗戦、山本五十六司令長官の戦死などで

急速に日本の戦力がダウンしていく頃のもの…

 

紙芝居ですから、子ども向けのものです…

しかし、別の紙芝居「お日さま鳥と悪魔鳥」(昭和20年1月発行)の裏面には、

紙芝居を演じる大人向けの意図が書かれていました。

 

 

今では考えられない表現で、こわいなぁ…

 

日本各地で空襲が活発化し、ヒトをヒトと思わない状態だった感じがします 

 

🐶「悲しいなぁ…😢」

 

しかし、当時はこれが現実だったのでしょう…

 

 

🐶「?・・・・・わしゃ、もう寝る…」

 

柴犬館長も、秘書も複雑な思いです…

 

これでブログが終わりでは、あまりにも悲しいので、

こんなものも見てきました…

 

今は絶滅したものモノたち…

 

白黒ブラウン管テレビ 

 

これが、チャンネルだぁ… (今どきの子どもたちは知りません…)

まわし過ぎて、壊れてしまうことがありました…

 

 

そして、一番気になったもの…

 

 

レトロ扇風機です… オール金属製で、欲しかったです…

 

これらは、大人の事情というか、どこからか天の声がして、

押収にはいたりませんでしたが、ちょっと残念…

 

今日は、このへんでおしまい…