戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

冬でも楽しい戸隠

この時期 さまざまな事情(下見、案内、趣味など)で

各職員が 奥社の森 を 歩きます

 

しかし 今年は 本当に 雪が少ないですね

上は今年の大王様 下は2018年の大王様

下の画像と比較すると1mくらいは少なそうです

雪の感じもふわふわな下とくらべるとがちがちな感じ

 

それでも

昨日は珍しいものを見たのでご紹介

友人たちといったのですが

 

凍った雪の上に うっすら新雪がのるような状態で

この時くらいしか スキーをはかない某職員にとっては

スキーが横滑りするし かと思えば 時々ひっかかるという

なかなかしんどいコンディションでした

おかげで 久しぶりに たくさん転びました^^;

 

そんな苦労の甲斐あってか

同行者の引きが強いのか

 

早々に黒い物体を発見

ヒミズ? 大きいヒミズだな~ 鼻も長そうだし と思い しばし観察

こんなサイズ感です

通った後は一目瞭然

 

まわりに大きな生き物に囲まれてパニックしたか

スキーの下に潜り込んできます (しっぽ長いかな?)

 

とりあえず 

土に潜れそうなところへ移動させようと 捕獲

! 手 でか! 土竜やん

しかもこの手のひらサイズにこの鼻!

 

ミズラモグラですね

生きたのを見るのは初めてでした

標本にしたい気持ちをグッとおさえて 放獣し

 

彼?(彼女?)が 来たルートをたどってみると

(天地が逆の画像もありわかりにくいですが)

なかなかの距離をきてるな~

まだつづく

ここのようです

木の根元に穴 そこから跡が続いていました

体感で10m以上は雪上を移動したようです

 

無事生き残っているだろうか

 

辰年に 土竜 を助けたのだから

縁起がいい気もするけど

ひょっとして 恩返しあるかな?

 

その後

リスにも会えましたが 一瞬で画像なし

 

他には 

こんな足跡にも出会いました

足をそろえて走る いわゆる ギャロップ です

よくイタチ科の動物はこんな足跡を残すのですが

そこかしこにありました

 

ただ えらく小さいので 

これはおそらく オコジョ ではないかと思っています

 

凍った雪の上にうっすら新雪の効果はこんなところにもあったようです

そういったわけで 

昨日は足跡観察には困らないコンディションで

リス イタチ テン ウサギ タヌキ カモシカ ヤマドリなどの足跡が見られました

 

鳥もそれなりに見られ

シジュウカラ ゴジュウカラ ヒガラ キバシリ キクイダタキっぽい子

コガラ アカゲラなどと出会えました

 

アカゲラ は 警戒心がないのか 人なんぞ気にしていないのか

しばらく割と近い距離感で観察させてくれたので画像も・・・

といっても スマホでは限界がありました

真ん中ちょい上に 赤いおなかを見せているアカゲラがいます

動画もあるのであとでアップするか・・・

 

 

のんびりと歩いて様々なものを観察しながらだったので

5時間ほどかけて歩きましたが

満足の5時間でした

 

ただ次回はスノーシューにしようとはおもいましたけど・・・