戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

巨木の謎を探り隊

最近、一本の巨木に注目しています…

 

このブログでもたびたび紹介してきましたが、

 

戸隠豊岡のカツラの木です…



長野県下でも最大級のカツラの木ということで

 

長野県の天然記念物に指定されています。

 

🐕「なぜ、こんなに大きくなったのじゃ?」

 

柴犬館長の素朴な疑問からスタート

 

周囲を歩いてみると、なかなか面白いと思いました…

 

今日は、館にある資料の中から昔の画像を当たります…

 

現存するものでは、これが最古かな?

 

明治41年のもの…

 

 

こちらは昭和初期のもの…

 

 

周囲に柵がつくられていたようです。

 

🐕「この人物はいったいどなたなのじゃ?」

 

柴犬館長の素朴な疑問には、ちょっと…ついていけませぬ…

 

 

こちらは昭和40年代のものか…

 

 

周囲にスギの樹が植えていないので、このカツラが目立っています…

 

今は、北側にスギが植えられて、大きくなっており、

 

ちょっと目立ちません…

 

第2次世界大戦の戦況が厳しくなった昭和19年ごろから、

 

こうした大木は戦争用の資材として、

供木運動で切られてしまった悲しい思い出があるそうです…

 

戸隠でも、日之御子社(火の御子社)の杉並木が切られてしまいました…

 

このカツラは、昭和3年に天然紀念物(紀の字が、今と違います!)に

指定されていたので、難を逃れたのでしょう…

 

親鸞聖人の使った杖が元だ、という伝説もある名木…

 

しかし、昭和初期に切られてしまう寸前だった、という逸話もあります。

 

なぜここに、こんな大きな木が育ったのか、柴犬館長と考えたいと思います。

 

🐕「ワシも手を貸すぞ…」



よろしくお願いします!

 

柴犬の手も借りる秘書なのでした…

 

今日もおあとがよろしいようで…