戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

梅雨の晴れ間の一こま

このところ、梅雨の雨が続いていますが、

先日の、梅雨の晴れ間の金曜日のできごとです。

 

稲がすくすく成長する田んぼで生き物調査。

 

きれいなトンボの仲間

モートンイトトンボがひらひら飛んでいました。

手前のオレンジが入っているのが雄、奥の黄緑一色が雌です。

宝物を発見したようで、うれしくなるトンボです^^

 

名前のモートンは、イギリスのトンボ学者に由来します。

 

赤とんぼのヤゴも大きくなっていて、これから羽化が進むでしょう。

 

変わった植物の目撃情報をもらっていたので、

午後は、戸隠牧場へ出かけました。

 

 

梅雨時に、瑠璃色の花がきれいなウツボグサが

しっとりと咲いていました。

 

牧場は広く、奥へ行くと飯綱山の姿ががらっと変わります。

主峰が隠れてしまうのですね。

手品で消されてしまったようで、不思議でなりません。。。

 

さてさて、お目当ての花はというと、

 

歩き回ってようやく見つけました。

キヨスミウツボという寄生植物です。

アジサイなどの樹木の根に寄生するそうです。

地上に花しか姿を現さないのですが、

残念ながら枯れかかっていました。

 

近くに丸い団子状のつぼみもありました。

 

ちょうどよい花だけないとは・・・

また見に来い!ということですね・・・^^;

 

戸隠の新しい仲間が見られて、

梅雨の晴れ間の楽しい休日でした。