戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

夏の日の夕方

夕方5時を過ぎ、いくらか涼しい風が吹いてきます。

8月も残り10日

少しは秋が近づいてきたように感じられてほっとします。

 

今日は午後から用事があって本館へ。

帰り道、秘書さんも気にされていた

葉が茶色く枯れたようになってしまったケヤキの木を撮影してみました。

ケヤキの林 

 

道の両側に立つケヤキの木。

 

去年も同じように夏に茶色くなっていたと記憶しています。

ここ何年かはこのような状態が多いようですが、

一度枯れだすと今年のうちに復活するわけでもないですし、

木の健康状態としてはどうなのでしょう?

ちょっと心配です。

 

空には飛行機雲の筋がいくつも伸びていました・・・

雨が近いのでしょうか。

ほどほどに降ってもらいたいものです。

 

昨日の夕方は買い物帰りにユウスゲの調査地に寄り道してみました。

 

咲き始めたユウスゲは夕陽に照らされて、輝いていました。

周りに咲く花は、季節が進んで、

キキョウやツリガネニンジン、ワレモコウなどに変わってきました。

ワレモコウは上の写真にも右側にちらっと写っていますが、

えんじ色の小さな花(じつは萼)が、短い穂状に集まっていて、

なかなか渋い花です。

茶花としても利用されます。

 

去年、観察会の時に、このワレモコウの葉をもむと、

イカの香りがすると教えてもらいました。

本当に美味しそうなスイカの香りでびっくりしたのは

記憶に新しいことです。

 

じつは先日、家庭菜園の畑の一角で謎の葉っぱにお目にかかり

気になって画像検索をしてみたところ、

 

ワレモコウの仲間のハーブと判明!

 そうかワレモコウの葉に似ていたんだ・・・!と納得です。

その名はサラダ―バーネット(オランダワレモコウ)

サラダに入れたり、ドレッシングに混ぜたりして、

キュウリの香りを楽しむそうです。

 

ワレモコウの香りの特徴を、

昔から利用している人たちがいたということに

妙に感心した出来事でした。