戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

いやいやいや…

秋深し となりは何を する人ぞ

 

元禄7年(1694)秋に 江戸時代の俳人松尾芭蕉

詠んだ句とのことです。

 

今日は、そんなことを感じさせる出来事が…

 

戸隠もめっきり秋らしくなり、紅葉が始まりました。

 

そんな中、お隣の施設から、道具や容れ物を貸してほしい!

との要請がありました。

 

草刈り中に見つかった!とのこと。

 

にょろにょろ系ですね。

この類が嫌いな人は、このさきご遠慮下さい。

 

よく、生け捕りしたなぁ、と思います。

 

やってきました! ニホンマムシの子どもです。

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なかなか攻撃的な個体です。

 

秋が深くなると、目撃例が増える種類です。

 

尻尾の先が、オレンジ色でキュートな個体!

 

 

さて、この時期は、このクモの仲間が大きくなります。

 

ジョロウグモ

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今日は、この画像が欲しい!という要請のあった博物館の方がやってきました。

 

この画像を何につかうのでしょうか?

 

 

本当に、隣は何をする人ぞ!といった感じです。

 

 

 

また、時が満ちたらご紹介しますね!

 

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「秋は、あわてない、慌てない、一休み…じゃ…」

 

いいなぁ、柴犬館長はのんびりしてて…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

運です。

秋は地層見学のシーズン。

今日もお隣の市から小学校の団体さんがやってきました。

 

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涼しくなったので、

マスクでの解説も だいぶしやすくなりました^^

積極的な子が多く、楽しい見学だったのですが、

最後の自由時間に、

そんな平穏を破る、大事件が発生><!

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ある女子が、卵サイズの大型メノウを拾ったのです!!

 

10年以上ここを歩いていて、正直、そのサイズを拾ったことないです・・・

メノウハンターの学芸員

 許せん! くれっ!!

とのこと。

冗談に聞こえない凄みがあったような・・・^^;

 

拾った当の本人は、

 これで運を一生分使っちゃったかな・・・

 どうしよう・・・

と、ちょっと当惑気味でした(+_+)

周りがちょっと騒ぎすぎたかもしれません。ごめんね。

でも本当にすごいんだよ!!

 

二匹目のドジョウを狙って沢沿いを歩いていたら、

メノウではなく、こんなものを見つけました^^

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卵よりは小さいサイズで、細かなしま模様がきれいです。

一瞬カキの化石かとも思ったのですが、

しっかりした石の質感がありました。

等高線つきの立体地形模型(丘付き)にも見えます^^

 

どうやら珪化木の一部が転がって丸くなったもののようです。

これはこれでいいものを拾いました。

ラッキー!^^

 

博物館に戻った学芸員も、幸運の印を見つけました。

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ハート型のキノコです^^!

これは確かにいいことがありそう!!

 

今日は幸運の神様の大盤振る舞いの一日でした(*^-^*)

 

なぞの模様 と 楽しい化石発掘

本日は「化石をさがそう」の日

 

開始前に

普段は閉鎖している2Fのトイレの

開放作業をしていたとき

窓の外に見える電気関係の建物の屋根に

こんな模様がありました

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まるで川をさかのぼる魚の群れのような模様に見えたり

 右手のものは

女の子の後ろ姿にもみえなるような・・・

 

どちらにしても

何がどうなってこんな模様になったのか・・・

 

上から落ちてきた「何か」が

風によって たなびくように跡を残したのでしょうか?

 

なぞです^^;

 

まぁ「何か」と「風」と「雨」の共演で

できたことには違いないのでしょうけど・・・

 

誰かの念写とかではないでしょうし^^;

 

そうそう

当の 化石をさがそうでは

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ものすごく立派なエゾキンチャクかな の 印象化石が ↑ 外側 ↓ 内側

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でました!!

欠けてるけどすごいです><

 

残すところ今年度もあと1回

すでに満員御礼状態で【キャンセル待ち】のみの受付となっていますが

 

次回はどんなお宝が出てくるか!

今から楽しみです^^

 

 

シーズン到来!

ほどよいお湿りと、日中と朝晩との大きな寒暖差

 

キノコシーズン到来です^^!

 

昨日休みだったので、

キノコ師匠と戸隠の森を巡回してきました。

 

スタートから1時間ほどたったころ、師匠の上ずった声が・・・

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ハナイグチの群落が一面に広がっていました!

地元で じこぼう と呼ばれる、ぬめり系のキノコ。

師匠にとっても これだけ大量に食べごろの状態で出会うのは

初めてだったとのこと。

いい瞬間に立ち会うことができました^^

 

食用キノコは他に

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きれいなタマゴタケもちらほら。

夏の終わりのキノコですが、まだ出始めのもありました。

ホテイシメジ、ナラタケ、シロヌメリイグチも採れました。

 

食べられるものだけでなく、

師匠はキノコそのものが好きなご様子

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猛毒テングタケの端正な姿に感心されていました。

 

また

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こんな姿も心くすぐられて思わず見入ってしまいます。

 

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これらのキノコは、

正確な名前までは図鑑をめくってもたどり着けないのですが、

食べられない ということまではわかりました・・・

 

家に帰って洗ったりごみ取りなどの処理が大変でしたが、

それも大量に採れたからこそ。

師匠のお勧め料理をいくつか試し、

おすそ分けや保存用に別に調理をして、

キノコ満喫の一日となりました。

 

師匠 また連れて行って下さいね(^O^)/

 

 

どちらも好きな人は食いつくけど ちょいグロ注意><

今日も若干グロ系からスタート^^;

 

ずいぶんと寒くなってきたので

標本づくりが骨洗いやら皮処理に

シフトする時期となりました

 

先日ボランティアさんが

プールから大物を引き上げてきました

 

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上と下は同種別個体

上のは肩甲骨が見えていますがかなり大きいです

その頭の骨は次の画像

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一部洗われました

頭 とても大きいです

わられてるけど・・・

 

もちろんキバも大きい><

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これでレプリカつくると迫力ありそう><

近いうちに試作してみます

 

そして

寒くなってくると大変なのが

この子達のエサ探し><

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当館のアイドルカエル

カメラを近づけライトを照らしても

撮影させてくれる かわいいやつ^^

 

そして

先日 デビューした新人さんも

ずいぶんと顔色がよくなりました^^

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今日はピンセットでのエサやりも成功!

2匹ともエサやり体験ができます!

 

明日明後日は土日ですので

山の中の博物館でコオロギなどをつかまえて

アイドルカエルにエサやりしてみませんか?

 

正直

カエルのえさやり 

けっこう 

はまります^^

どうしてそこにいるかはわからないけど(グロ注意)

今日は少しグロです

 

嫌いな方は見ない方がいいかもしれません

 

昨日

学校団体で地層見学に行った際に

見つけたものです

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なにやらスズメバチやらハエっぽいのやら

集まっているなとおもったら

動物の死体でした

 

 

拡大すると

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毛がほぼ抜けていて動物の種類もよくわからない状態でした

 

ずっと眺めているのもなんなので概略図を描いてみました

 

 

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中央のうすっぺらなイラストが死体です

 

ずいぶん無理な体勢で横たわっているようで

頭は

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こんな感じなのですが

 

下側が背中ですので

この角度でこの方向に頭が来るのは

生きているとできないかもしれません

 

口が長細い

(サル、ネコではない)

大きさは中型

(テンやイタチよりは大きい動物 ツキノワグマより小さい)

歯は大臼歯がけっこう尖った感じ

(草食獣ではない)

小臼歯の隙間がそれなりに大きい

(成獣の可能性が高い)

 

候補は

 キツネ

 タヌキ 

 アナグマ

 ハクビシン

 アライグマ

アゴの大きさ 雰囲気から

キツネか タヌキかな?

 

最終的にはひろってみないとわからないけど・・・

タイミングが難しい

上半期終了!柴犬館長と振り返る…

9月も最終日!

 

上半期も終わりです。

 

コロナ禍での休館、7月の豪雨災害での通行止め、

猛暑と少雨、etc.

 

この半年、いろんなことがありました。

 

秋も本番となり、今朝の戸隠は、冷え込みました。

 

7℃ほど… 紅葉が始まる気温です。

 

館長視察のお供では、肌寒くてフリースを着用しました。

 

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いいなぁ 館長はウール?100%?の毛があって…

 

ソバもしっかり実って、この冷えで甘くなるとよいです。

 

遠くには、裾花川ぞいに川霧が発生!

冷え込みが厳しい時に見られる、秋の風景です。

 

先日、来館者の方々から、柴犬館長に会いたい!とのリクエストがありました。

 

すみませんが、館長は不在の時が多くて…

 

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このブログで、お会い下さいね!

 

最近は、秋の花の観察にいそしんでおります。

 

ヒガンバナ曼珠沙華)、タネができないはずなのに、

どうしてこんなところに生えてきたのかなぁ?

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コスモス(秋桜)もきれいですね!

 

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今日は、ちょっとひと段落!

 

この10日ばかり抱えていた仕事が終わりました。

しかし、次の仕事が待っています。

 

館長曰く、

 

学芸員は、とにかくがんばるしかないのじゃぞ…」

 

「ははっ~」

 

「簡単に、倍返しや、千倍返しはできません…恩返しじゃ…」

 

おあとがよろしいようで…