戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

色とりどりに

今日は自然観察会の開催日で、草木染めを行いました。参加者はほぼ博物館関係者のみというさみしいものでしたが、そのぶんと言いますか、時間をかけてさまざまな材料を試すことができました。

クサギの実、玉ねぎの皮、どんぐり、ヨウシュヤマゴボウの実、クワの実、マリーゴールドの花、それぞれの色合いももちろん違いますが、染める素材を絹の布にするか、呉汁処理(豆乳液に繰り返しつけて大豆のたんぱく質を浸みこませる)をした木綿の布にするか、蚕のまゆにするかでも、かなり色合いがちがいました。特に絹の光沢のある落ち着いた色あいは、さすがにきれいでとても評判がよく、そのままストールに使えそうなできばえでした。
また、発色を助ける媒染剤の種類をミョウバン液にするか鉄を溶かした液にするかによっても違います。ミョウバンは明るい色になりますが、鉄は暗い色になります。それぞれの液に入れる瞬間がまた楽しく、思いもよらないような変化に驚いたり、色遊び感覚でとてもわくわくする気持ちにさせられました。
材料を集めてまた企画したいと思います。次回はぜひ皆さんご参加ください!!