戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

自然の色は美しきかな

いつも軽トラックの荷台に、罠でかかった動物を運んでくる

近所のおじさんが、久々にやってきました。

 

何が来た!?

 

と思わず身構えましたが、

出てきたのは手のひらサイズ・・・

 

冬鳥のシメ(♀)でした。

せっかく日本へ渡ってきたのですが、

運悪く民家の窓にぶつかってしまったようです。

 

大きなくちばしが特徴ですが、全体には地味目の鳥、という印象。

しかし、手元でよく見れば・・・

 

ほんのりピンク色で光沢のあるくちばしは、貝細工のようです・・・

固い木の実もこのくちばしで割って食べるとか。

 

羽も角度によって青や緑に光ります。

しかも、一枚一枚の羽根の先の形が、角ばっていました。

目立たないところで、じつはおしゃれさん!

おじさんのおかげで、新しい発見ができました^^

 

草木染にいそしむ職員の新作もきれいでした。

上から下に、ススキ、ツツジハナミズキ

いずれも、紅葉した葉を使ったとのことです。

そして左から右にそれぞれ、銅、みょうばん、鉄の媒染剤。

 

それぞれ個性的な色が出ています。

実物はもっときれいなんですが、

私のカメラではその色を再現するのが困難でした・・・(-_-;)

 

個人的にはススキがお気に入りです。

絹でショールとかつくったらステキだろうな~~~^^

来年の草木染の企画展も楽しみです!

 

色つながりで、ついでにご紹介させてもらいますが、

先日ご近所のかたにいただいた野菜、ビーツが強烈でした!

 

皮をむいたら、中は赤黒いまだら模様!

とても野菜とは思えません・・・

 もはや地球上の生命体とも思えない、

 宇宙からの侵略者では!!?

悪のりして、台所で写真を撮ってしまいました(*_*;

 

他の野菜やお肉と煮こんで、

無事にボルシチ風のスープにはなりました。

 

ビーツはカブではなく、ホウレンソウの仲間、

とは聞いていたのですが・・・

 

食べてびっくり!

本当にホウレンソウの根の味がしました。

だいぶ前にも一度食べたことがあったはずなのですが、

そのときはここまではっきり味を認識しませんでした。

 

 小さいころ、ホウレンソウの赤い根が好きで、よくそればかり食べてたなー

とか、

 この根をもっと食べたい!と、品種改良して大きくしたのかなー

とか、いろいろ考えさせられました。

 

美しき自然の色、そして食の世界、やはり奥が深いです。