戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

つらら

 博物館の北側では、つららが成長を続けています。長いものでは1mを超えています。落下したら危険かもしれませんが、館の裏側でお客さんも我々も下に行かないので、そのまま成長を見守っています。
 寒々しい感じを受けるかもしれませんが、つららは日中の気温が上がる冬の終わりころどんどん成長するので、ようやく一番寒い季節が終わったかと、ちょっとほっとしています(まだまだ春は遠いような気もしますが・・・)。
 氷柱と書いて「つらら」と読むようなのですが(このワープロソフトでも「つらら」と打って変換すると、ちゃんと氷柱と出てきます)、なぜ氷が垂れ下がったものを「つらら」と呼ぶのかなぁと、ひっかかったので広○苑を引いてみました。けっこう意外なことまで掲載されていて、調べものに重宝するのですが、今回は残念ながら載っていませんでした。
 いろいろ調べたところ、ツラという音が滑らかで光沢のある様子を指す言葉で、ツラツラが変化して「つらら」になったという説と、連なるという意味のツラツラから変化したという説があるようです。でもそうなると、もともとはツラツラと呼んでいたんでしょうかね? また新たな疑問が出てきてしまいました。