戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

民俗

熊野みやげ その2

今日もお土産話です。 熊野地方には何度か行っているのですが、博物館の職員になってからは初めてでした。地質の知識を少しばかりでも入れて旅行すると、同じ場所でも違った角度から見れて面白かったです。 その1つが石。 熊野のあたりの海岸は砂浜ではなく…

熊野みやげ その1

休みをとって紀伊半島の東海岸、熊野地域へいってきましたので、そのお土産をいくつかご紹介します。 まず、海岸沿いの遊歩道で落ちていた、ほわほわの綿毛。 毛の長さだけで3cmもあってまるでタンポポの綿毛の巨大版です。 これは、サカキカズラというつ…

つらら

博物館の北側では、つららが成長を続けています。長いものでは1mを超えています。落下したら危険かもしれませんが、館の裏側でお客さんも我々も下に行かないので、そのまま成長を見守っています。 寒々しい感じを受けるかもしれませんが、つららは日中の気温…

はちのこ

近所のおじさんが、蜂の巣をもって来てくれました。ハチの種類はキイロスズメバチのようです。蜂の子(幼虫)を引っぱり出したら、う○ち(フン)をする子がいました。黒くて長くて驚きの大きさです! 親になると樹液など甘い液体を食べますが、幼虫の間は昆…

アキニレ

今日は梅雨のあいまをぬって、隣町の芋井に樹木の鑑定に出かけました。りんご畑の中にぽつんとたつ「天然記念物あきにれ」の石碑。そこから少し離れてはえる1本の樹木はまさしく県内ではめずらしいアキニレでした。もともとは石碑の隣に古木があり、現在の…

伝統の技

博物館のすぐそばに、博物館が小学校だった頃から庭木の剪定など館周辺の手入れをして下さっているおじさんがいます。今日も館の裏側の植木を剪定してくださいました。本当にありがたく、いつも感謝しています。そのおじさんが草鞋(わらじ)を作ってくださ…

お年寄りのお話から知る戸隠の暮らし

去年の秋から博物館の講座「植物と暮らし」が毎月行われています。この講座では随筆家宇都宮貞子さんの著書「草木ノート」を教科書に、植物と密接に関わってきた戦後ぐらいまでの人々の暮らしぶりを勉強しています。先月からは実際に地元のお年寄りのかたに…