新しいと言っても、彼らの生きた時代は中生代。アンモナイトや大型爬虫類(キョウリュウなど)が栄えた1億年近くむかしのことなのですが。仲間に加わったのは、ヴェロキラプトルとステゴサウルスです。両方とも仲良く展示室4に並んでいますので、ぜひ会いに来てください。
残念ながら全身骨格ではなく、頭骨だけなのですが、それでもいろいろな事を私たちに語りかけてくれています。歯に注目すると、ヴェロキラプトルはとがった鋭い歯をしているので、肉食だったことがわかります。でも歯の形は私たちヒトとは違って、奥歯と前歯は同じような形をしています。私たちの奥歯は食べ物をすりつぶせるように、平たい形をしていますが、ヴェロキラプトルはそうなっていないので、おそらく肉を切り裂いて、そのまま飲み込んでいたのでしょう。ステゴサウルスは草食ですが、小さな歯しかありません。彼らも植物をかみ砕かずに、飲み込んでいたのでしょう。
歯や骨の形に注目すると、面白いことが見えてきます。化石を見ながら、こいつらは一体どんな生き方をしていたのだろう?と考えてみるのも一興ですよ。