戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

線路をつくった犯人

新年度が始まりました。
今日は新年度にふさわしいほどの晴天でしたので、お昼時間にひょうたん池の周りを散歩しました。
池の中をのぞくと、池の底になにやら「線」が引かれているのに気がつきました。
電車の走る「線路」のように見えます。

「なんだろう?」と思い、じっと目を凝らすと、その「線路」の先には貝がいました。
どうやら、このモノアラガイが池の底に「線路」をつくった犯人のようです。
貝が前進するときに、このようなあとが残っていく様子を観察することができました。

当博物館の近くにある地層をみると、ひょうたん池の底にみられたような模様をみることができます。そのような跡は、こんな生き物がつくったものに違いありません。

今日は、ひょうたん池で、貝のはいまわった跡をみることができました。
モノアラガイの前進するスピードが思ったよりも速くて驚きました。
春が近くなり、水も温かくなってきたので、モノアラガイに元気がでてきたのでしょうか。