今日も小学校の地層見学会が行われました。
時折小雨が降るあいにくの天気でしたが、子どもたちは元気いっぱい!
化石やメノウをお土産に拾うことができました。
さて、そのコースの途中に落ちていた木の枝。
先に黒くて丸い実が付いているのですが、枝が少し太くなってくねくねと曲がっています。
病気? 中に虫が入ってしまった虫こぶ??
じつはこの枝、病気でも奇形でもなく、この枝がいいにおいがして甘いんです!
甘い実がないかわりに、枝が甘くなって、動物に枝ごとタネを食べてもらい、うんちと一緒に運んでもらおう、という作戦です。
この斬新なアイディアをとっているのはケンポナシという木。
私も最初に知ったときには驚きました。ドライフルーツのようなちょっと発酵したにおいがして、硬くなくて本当においしいんですよ!
もう一つ。一昨日お客さんに言われて、山に採りに行ったのはイヌガヤという木の実。
(↑情報ありがとうございます!)
イチイのように細い葉の木です。その実は赤みがかかっていてやわらかく、いいにおいがしておいしそう…
実際食べてみると、甘味が強く、なかなかおいしいのですが… じつはこの実、本当の実ではないんです…
このイヌガヤは、マツやスギと同じく、タネが実に包まれていない裸子植物という仲間。タネがむき出しなんです。
甘い実のような部分は、種の皮が厚く甘くなったもの。
例えるなら、カキの種がむき出しで実っていて、その皮がやわらかくなってしまっている、と言いましょうか(←余計わかりにくかったらごめんなさい^^;)
おいしいのは実だけではない。
そんな常識から外れた植物も身近にあるんですね。