戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

秋の日のちょっとした発見

明後日は自然観察会。その下見に館の周囲を歩きました。
午後一で日差しが暖かく、お散歩気分で歩いていると、ちょっとした発見があったので、そのご報告です。

まず駐車場わきのカリンの木。
その下には大きな黄色い実がごろごろと落ちています。

拾ってみると、51個ありました。
枝にはまだまだたくさん実っています。以前拾ったものとの合わせると、全部で200個近くになりそうです。
高さは5mくらいでそれほど大きい木ではないのですが、こんなにたくさんの実をつけるパワーがあることに驚いてしまいました。

次に、きれいに咲いている花を発見。

ヒイラギです。
小さくて地味ですが、清楚な感じの白がきれいです。
毎年、寒くなり始めたこの時期に、ヒイラギの花を見つけると、なんだか得したような気分になるのは、私だけ?

最後はアケビの実。
もうからからに乾いていたので、中のタネをとろうと手にとってみて、びっくり!

中にスズメバチが入っていました!
思わず手を放しそうになったのですが、よく見ればハチは背中を丸めてぴくりとも動きません。
この実の中でお亡くなりになったようです。
仕事を終えた働き蜂の最後の姿なのでしょう。
普段は怖いスズメバチですが、この哀愁漂う姿に思わず見入ってしまいました。