戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

実験器具

某小学校からお譲りいただいたガラス製の理科実験器具。

ふくらんだ部分に羽根が入っていて、どうにかすると回りそうなのですが、
中につながる穴は全くなく、疑問に思っていたところ、
今日、その謎が判明しました!
朝、太陽の光が当たった瞬間に勢いよく回りだしたのです!


それをヒントに調べてみたところ、
この器具の名前は「ラジオメーター(放射計)」といって、
太陽光や白熱電灯などの光に熱エネルギーがあることを学ぶための道具だそうです。
羽根の片側は黒く塗っていあるので、そちらの面が早く温まり、
ガラスの中の空気が対流します。
その力で羽根が回転するそうです。


上下2段あるそれぞれの羽根は黒い面が逆についているので、
回転の方向がそれぞれ違う、というしくみ。
光が強いと勢いよく回り、暗いとゆっくり回ります。


光だけで回るというシンプルさも素敵ですし、
何よりインテリアになりそうな、おしゃれな形に惹きつけられます。
そう思っていたところ、中に鈴を入れた雑貨もあるそうです。
こんな実験なら、理科が楽しくなりそう! と思わず声が上がってしまいました。