戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

カエルも動き出す

今日は午前中から雷が鳴り、さらに午後から大粒の雪が…
せっかく暖かい日が続いたのに、そう簡単には春になってくれないようです。
前線が通過したらしく、夕方にはすっきりとした青空が広がりましたが、
空気はひんやり…


そんな中、館内で冬眠を続けていたアマガエル君たちは、
この頃の暖かい陽気に誘われて、目を覚ましてしまいました。
若干遅いですが、カエルが動き出すという「啓蟄」です。

色素が足りない黄色いアマガエル君も、水槽の壁をよじ登っていました。
黄色からさらに冴えざえとした色になってしまいましたが、
痩せた様子はなく、元気そうで一安心です。


でも動き出したからには餌を食べなくては消耗してしまうばかり。
職員が外に餌(小バエ)を探しに行きましたが、
残念ながらほとんど見つけられませんでした。
カエル君、もうちょっと辛抱してね^^; と祈るばかりです。


ちなみに、昨日、外ではこんな虫もいました。

枯れ枝にそっくりなトンボ、オツネントンボです。
(背景の黄色はフクジュソウの花です。)
成虫で越冬することから、越年→「おつねん」という名前がついています。


春の使者が、ちょっとずつ顔ぶれをそろえてきています。
今度は誰に出会えるかな?? 楽しみです^^!