戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

舞い舞い

今年、春からやたらと目につく毛虫。
「全国的に大発生」というニュースの見出しも見られますので、
皆さんの身近でも同じ現象がおきているでしょうか?


マイマイガの幼虫です。


成虫になった蛾がひらひら舞うことからついた名前だそうで、響きはかわいいのですが・・・
博物館周辺では、一歩外に出れば、
アスファルトの上でも這っているのを目にするほど、どこにでもいて、
さすがにもう、うんざり・・・^^;
顔のハの字の模様が、小ばかにされているようにも見えてきました・・・


これだけの大発生となると、その被害も大きく、
サクラやウメ、ツツジの茂みもすけすけになるほど食べられています。
常緑樹のレッドロビンも大好き。
さらに、木以外でも、クローバーやキショウブ、さらにシダの葉っぱまで
食べているのを目撃してしまいました。
どんだけ食べてくれるのか、とあきれてしまいます。


さてさて、
昨日のブログにも書いたように、トガクシソウの種まきをしているのですが、
トガクシソウは木陰で栽培するのが鉄則、ということで、
サクラの木の下に種まきを終えたプランターを並べておきました。
すると、2日間でこの状態。


黄色い鹿沼土の上にばらばらと撒かれた黒い点は、マイマイガのふんです。
ここまでくると、さすがに笑っちゃうしかないですね、
「肥料になる!?」^^;


10年に一度ほどおこる、自然のサイクルだそうですので、
来年ぐらいには落ち着いてくれることを祈っております。
植物たちも全部食べられないよう、頑張ってね・・・