戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

登場!

2年前に「実と種」展を行ったときに集めた、世界の実や種。
その中に、こんな異色のものがありました。

ノゴマという北アメリカ原産の草の実です。
先が2つに分かれて反り返り、非常にとがっています。
「悪魔の爪」ともいわれ、大きな動物の体にひっかかって実が運ばれていくそうです。
日本にも、服にくっつく実「ひっつきむし」がありますよね。
(長野では通称「ばか」です^^;)
その大型版です。


じつは職員の間では、この形がある動物の顔に似ている、と以前から言われていました。
現在、企画展が行われているアレです。



この機会に、ボランティアさんの力を借りて、
この草の実で、あの動物を作ってもらいました。










マンモスです!!
長く湾曲する2本のつのの部分が、マンモスのキバそのもの!!
体は粘土でつくり、体毛はしゅろ縄、鼻はヘチマたわしの繊維で、目はスイカの白い種だそうです。
職員が足にアカガシワ(レッドオーク)の大きなドングリをつけました。
なかなかいい出来栄えですよね。


念願かなって完成したのですが、どう公開するか思案中です^^




広島の種ともだち、Bさんにいただいた、
日本の伝統朝顔(変化朝顔)が、数日前から咲きだしました。

可憐なピンクに外側の白とのグラデーション。
「黄弱渦糸柳葉白糸切采咲牡丹」というすごい品種名の出物らしいです。


今日、隣の鉢をみると、同じ品種の別の株に、白い花が咲いていました^^;

「変化の遺伝子が抜けていることがある」という注意書きがあったので、
まさしく、その状態なのでしょうか?
どっちが本来なのかわからない・・・