戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

天に舞う

今日もたくさんの出会いがありました。


自由研究のために化石の鑑定に来た親子連れ、
ここの小学校を卒業したというお母さんと子どもたち、
ご家族で遊びに来た、もと博物館実習生、
開館以来、足しげく通ってくださる茨城のボランティアさん。
などなど。


たくさんのかたに足を運んでいただき、声をかけていただくときが、
博物館の職員をやっていてよかったな、と思う瞬間でもあります。


夕方、ここちよい疲れにひたりながら、
ボランティアさんと、草むしりをしていると、

上空から「ビルルルル・・・・」という無数の鳥の声が・・・・



ツバメたちが何百と飛び交っていました。

(いくら頑張ってもたくさん飛んでいるように写真が撮れなかったです・・・;;)


しかも、普通のツバメ、腰が白いイワツバメ、大きなブーメラン型のアマツバメと3種類もいます。


特にアマツバメは、普段低いところにあまり降りてこないので、
間近で飛んでいるのを見られて大興奮でした^^


よく見れば、遠くの電線にはツバメのシルエットが点々と・・・

館の裏の電線にもびっしり・・・


繁殖期を終えて渡りを始める前、群れをつくるらしいですし、
ちょうど雨上がりで、虫がグランドのあたりで大量発生したのかもしれません。


そのお祭りは2時間ほど続き、気が付けば、群れは姿を消していました。




ツバメ、と言えば、
10日前までは連日のようにお伝えしていたツバメのヒナの成長記録。
どうなったんですか? と声をかけていただくことも多かったのですが、、、、



実は、
ご存知のように人に甘えるくせがついてしまったため、
近くを通りかかったおじさんに、エサをねだり、
車に乗って、もらわれて行ってしまったそうなんです・・・・・・
(ご近所さんの目撃情報です)



あまりのショックで皆さんにご報告できませんでした;;
(そりゃ、まいご札をつけていたわけじゃないけどさ・・・)



今日のツバメたちの群れを見て、
ようやくブログでお伝えする気持ちになりました。


どこかであのツバメも元気にしていることを祈りつつ・・・・・・