戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

珍なる ゴールデンウィーク!

今年は10連休の方も多いはず…

 

この博物館は、ずっと開館しております。

 

今朝の戸隠山、気温は2℃ 冷え込みました…

 

連休中は、多くのお客様がお見えになりますが、

 

今年は、珍現象が続きます。

 

いろいろな出来事の一部を紹介しましょう…

 

 

 

職員は、交替で休みをとっています…

 

昨日の休みは、地元の方々と猿丸層を見学しました…

 

小倉百人一首の中に登場する歌人「猿丸太夫」ゆかりの地、

 

そこは「猿丸」という集落があります。

 

そこへ通じる道は、長野県を代表する地層の模式地

 

今から300万年~150万年前の地層がほぼ連続して見られます。

 

その猿丸層中でみたもの…

 

これは珍でした…

 

地層中で炭酸カルシウムが固結したノジュールがたくさん!

 

これは、「ノジュール銀座」と命名

 

 

礫岩もたくさん見られます…

 

茶色の石ころがたくさん…と思ったら、

 

玉ねぎでした… なぜ? こんなところに…??

 

午後は、一つの石に、六つのお地蔵様が刻まれたものを見学

 

2014年11月の地震で倒れてしまったとのこと…

 

何とか復旧できないかなぁ…

 



 

そして、数日前の事件です…

 

朝、登校してみると、玄関の自動ドアの前に、珍なるモノ…

 

 

🐕「くっそー 誰じゃ、こんなところに」

 

🐕「不逞の輩の仕業じゃ 柴犬のワシが館長をしていることを知っての狼藉か?」

 

 「日本犬に対する挑戦じゃ… この非道…」

 

 

今日は今日で、ボランティアで通う高校生が、珍なるものを…

 

新潟県の海岸で拾ったそうな…

 

その後、当館へもってきてくれました…

 

生まれて初めて見ました…

 

 

160㎝はあろうか、という珍魚… サケガシラ

 

 

顔がメタモルフォーゼ…

 

 

エサを飲み込むときは、こんな顔になるとのこと…

 

 

歯がみえます…

 

イカなどを食す、深海魚だそうで…

 

長く生きていると、こんな不思議なものに出会うこともできます…

 

これが、学芸員冥利なのかも…

 

 

いったいこの魚をどうやったら、標本としてのこせるのか、

 

お金をかけずにしたいなぁ… ここは思案のしどころ…

 

悩みがつきないのも、この博物館の特徴…

 

 

そんな悩みをよそに、

 

博物館に営巣を始めた、ツバメたちが館内を覗いています。

 

「人間どもめ、何をやっとるんじゃ…」

 

 

「へんな魚みて、喜んでるわよ…」

 

「こんなところで、育児ができるかしら、 不安だわ…」

 

「いいじゃないか、家賃を払わなくてもいいんだから…」

 

 

やはり、世の中 〇次第か… 地獄の沙汰もなんとやら…

 

今日も、おあとがよろしいようで…

 

追伸

 

書き終わって、自宅に帰ってから思い出しました…

すみません、老化のなせる業…

 

明日の夕方のテレビ信州のニュース番組にご注目を…

柴犬館長や館長秘書の映像が流れるかもしれません。

大きな事件がなければ、の話ですが…

里山にたたずむ博物館」のコーナーに注目ください。

 

ニュース evrey(エブリイ)でございます。