戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

地域のお宝 拝見

今日は、荒倉山の麓にすむ皆さんからの依頼があって、訪問です。

地域に残る文化財をなんとか保護したい、後世に伝えたい、

という気持ちをもった方々と懇談会です。

市教委の方々もお見えに…



平惟茂が植えたというスギの巨木があり、そこに観音堂があります。

その図面が残っていました。(明治20年代のもの)





その観音堂がいつ建立されたのか、調べたいと思います。

そこには、古い絵馬も残っています。

寛政九年(1797)の銘があります。



仲のよかった飛脚の相棒が亡くなった供養に作られたものです。

(詳しくは柵村誌に記載があります)

江戸時代の友情の証です。

他にも天明年間の絵馬もあります。



また、地元の方が、畑で拾ったという磨製石斧(磨いた石の斧)も拝見。

大きさ約10cm、よく磨いてありました。縄文時代中〜後期のものでしょうか?

戸隠では取れない石材を選び、白馬方面から拾ってきたようです。

すごいなぁ、



こうしたお宝を残し、伝えていきたいという思いは、

博物館に勤める我々と、同じです。

ほかにも、和紙の文書類などお宝がザクザクと!すごいなぁ!


よくぞ、ここまで取っておいたな… と感動しました。

ここの観音堂についても、もっと調べていきたいと思います。