戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

お布団

朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。
戸隠神社がある戸隠高原では、すでに紅葉が始まっています。


先週、調査で森の中を歩いていると、
あちこちにキノコが目につきました。

こちらはヌメリスギタケモドキでしょうか?
今年はキノコが豊作のようで、博物館へも鑑定依頼の問い合わせが時々きますが、
キノコの種類は残念ながら自信がありませんので、
他へあたっていただけると助かります^^;



じつは、キノコ以外にも不思議なものを見つけました。

ササを重ねてつくった動物のベッドのようです。
長さ、幅とも3mほどあり、中央にくぼみがありました。



まわりのササを噛み切って作ったようです。

近くには犯人のものらしき足跡も残されていました。



ササを噛み切った高さからすると、
シカかカモシカぐらいの大きさがありそうなのですが、
この丁寧なベッドのつくりや足跡からすると、イノシシのようでもあります。


一緒に行った仲間とは、
ササを噛み切ると言えばパンダ!?
戸隠の森の奥に、新種の動物が生息!!??
と勝手に盛り上がりました^^



秋の陽はつるべ落とし。冷えてきました。
誰かはわかりませんが、今日もササのお布団にくるまって寝ているのかな、
と想像すると、ちょっとかわいらしい気もします。