戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

晴れ間に…

雨の多い9月でした。

日照不足もあり、農家を悩ませる日々が続いています。


今日から10月、秋晴れを期待したものの、秋雨前線が居座り続けており、

戸隠は、一時晴れ間がのぞきましたが、どんよりした天気…

沖縄方面には、台風が接近中のニュースも流れています。



さて、以前にご紹介した、青緑に輝くオオセイボウ(寄生バチの仲間)

「夢」の卒業記念碑にやってきて、またドロバチの巣に産卵しています。




どうやって巣の在処を調べているのか?

規則的に見える産卵穴も不思議です?   


中にいる卵や幼虫の場所までわかるのでしょうか?

本能のなせる技とはいえ不思議でなりません。


しかし、以前オオセイボウの開けた穴から、アリが侵入していました。

中の卵は、もうアリにやられてしまったのではないかと不安です。


     (この侵入事件は、9月14日に確認)




今年は、このドロバチの巣を時おり観察していますが、

今日やってきたオオセイボウは、この事件を知っているのでしょうか?

本当にフシギな世界です。



追記

また、以前に捕獲したオオセイボウ!

針(産卵管)を出したまま、標本になっていました。

体のわりに、長い針…



これをつかって、穴から中をまさぐって産卵しているのでしょう。

「昆虫の進化はすごい!」の一言です