戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

頭が下がります

今日はお隣の公民館で農協祭が行われていました。
さすが年に一度のお祭りだけあって、にぎやかです。
花火や中学校のブラスバンド演奏、餅つきの実況、さらに演歌も流れてきます。
ありがたいことに、お客さまも流れてきてくださり、
そんな中に、ハチの巣コレクション持参のご近所のおじさんも。


おぉ〜〜〜〜 お見事!!
ドロバチの仲間を中心に、自宅周辺のものだけということですが、
いろいろな種類があります。


博物館の「夢」の石碑を侵食していることを前にご紹介したスズバチ。

はがすと、内側はいくつもの部屋に分かれているんですね。
すでに中は脱皮殻しかなく留守だったそうですが、
小さな穴があるだけで、どうやって出て行ったのかは、おじさんも謎だそうです。


こちらの黒っぽいのは泥ではなく、松やにのようです。
調べてみると、オオハキリバチというハナバチの仲間が、
麻袋の隙間に松やにを運び込んで作ったようです。
おじさんの観察でも、へぼばち(マルハナバチ)のようなハチが出てきた、
というので、たぶんあっているでしょう。



並べてみているうちに、
フシギな顔に見えてきた巣も・・・^^;



それにしても、おじさんの観察眼にはいつも頭が下がります。
おじさんが運んできてくださるナゾのおかげで、
身の回りに楽しいフシギがたくさんあることを教えてもらいます。