戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

水辺の植物

休みを使って霞ヶ浦近辺へ行ってきました。
琵琶湖に次ぐ日本で二番目に広い湖です。
護岸されていない場所には
先月の市内の観察会であまりよく見られなかった
アサザの花が、一面に咲いていました。

ここまでの規模でなくても、
これくらいの密度で咲いているところを見たかったな・・・

やはり、きれいな花です。




湖の周囲にはハス田があちこちに広がっていて、収穫の真っ最中でした。

その中には、ミズアオイという、
これまた貴重な水辺の花が不通に咲いていました。
県内では諏訪湖の近辺にわずかにしか咲いていないとか。
さすが水辺の本場だと、感心しました^^



霞ケ浦を一周しつつ、犬吠埼まで足を伸ばしました。


太平洋を一望する景観と、中生代の地層、そして海岸植生など、
短時間ですが堪能しました。

戸隠では絶対に見られない、海岸の厳しい環境に適応した植物たち。


特に、ヒヨドリバナの仲間(アサギマダラが蜜を飲みにくる植物)が、
葉も厚く光沢が出て、毛深くなっている姿に驚きました。

ハマサワヒヨドリという、サワヒヨドリの同じ種内変異だそうです。
感覚的には、別種にしたいくらいの違いでした。


他の場所から、普段自分がいる場所の位置を改めて見直してみる、
そんな体験でした。