戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

けものデー

曇り空ですが、暖かい一日でした。

植物だけでなく、動物たちも活発に動きはじめたようです。



館内外の整備に勤しんでいるなか、ご近所さんから一本の電話、

「うちのコンポスト(ゴミ容器)の中に、何かいる…唸っている…」

との通報です。



行って、中をみると、ハクビシンのこどもでした。

ジャガイモがたくさん捨ててあったので、

その匂いに誘われ、穴を掘って入り込んでしまった様子…




シャー! シャー! と激しく威嚇されました。


コイツ どうしてくれようか?(妖怪「どうしたろうかしゃん」ではないです)




直接、手で掴むのは危険です。

以前、そうやって手づかみしたら(もちろん手袋を重ねてはめていました)

アナグマに噛まれました。

痛いの、痛くないの…

しかも、犬歯は深く突き刺さり流血の惨事!

念のため医者にいったところが、さらに事態を深刻化させました。

アナグマってなんだ、なぜ、貴様はそんなのに噛まれたのだ!」

ときついおしかりがありました。

緊急受付の方、看護師さん、お医者と三度も四度も、同じことを聞かれ、

一から説明を繰り返さなければならない、といった、

尋問、イヤ、拷問にも匹敵するような仕打ちを受けるハメになりました。




その苦い記憶がよみがえりました。

安全に、しかも生きたまま捕まえる方法はないか、思案のしどころ

そこで、ある秘策を実行中です。  

詳細な方法はヒ・ミ・ツ… ( ´艸`) 




その帰り道、道の真ん中にイノシシが…

こちらを睨んでいます。

昨年うまれて、親から独り立ちした様子です。

まだ、ウリ坊のような縞模様が残ります。

博物館から50mも離れていません。


キャー!(≧∇≦*)

こんなに間近で、野生のイノシシを昼間見ることができ、

しかも、逃げないので、きちんと写真を撮ることができたのは、

うまれて初めてで、ございます。

うれしいやら、困ったやら…

複雑な気持ちをよそに、イノシシは森の中へ消えていきました。



けものデーは、まだまだ続きそうです。