戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

魅惑の世界…

先日、おまけで紹介した裾花川の堆積物の様子を紹介します。


10月末の台風で、大雨が降り、再び堆積物がたまりました。


その表面にも、水の流れが記録されています。

礫がたまるところ、砂がたまるところ…


堆積物を掘ってみると、その断面にもくっきりと見て取れます。



砂や礫が、水の流れによって運ばれた様子(ラミナ)がくっきりと見えます。



勢いの強い流れが粗い砂礫を運んで洲をつくり、

その外側により細かい粒が連続的にたまっていったのでしょう。



溝状の窪地に、より細かい砂がたまっていった様子も見えます。




とっても面白い!

こうした縞々の世界を見続けていると、いろいろ考えが膨らんできて、

だんだんと興奮してしまいます。

いや〜 こりゃ楽しいね!(^_-)-☆


ときどき館で行う、堆積実験の本物がよく見られます。

モノのたまり方、魅惑の世界です。

ぜひ、みなさんにも見てもらいたいものです。