戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

念願の堆積物巡検

本日、念願の堆積物を見に行きました。

8月11日の大雨で、裾花川に堆積した地層です。

今まで、上から見たり、対岸からしかみることができなかったので、

ちょっと感動です。

まずは、氾濫原の上を歩きます。

この上を人があるいたのは、世界でも我々が初!

アームストロング船長の気分(古いね!)


しかし、エイリアン(イノシシ)の足跡はたくさんありました!



そして、堆積物を観察!


大学生、高校生、小学生を含めた5名でじっくり観察…。



洪水で一気にたまったものかと思えば、

いろいろと地層にラミナや粒度に変化があり、

細かく区分することができます。

こうした変化は、堆積した当時の水流の変化を物語っています。





戸隠に降った雨が運んだ土砂、

鬼無里から運ばれてきて堆積した土砂、

それぞれ堆積した時間に間隙があって、このような堆積物になったのでしょうか?


堆積実験を目の当たりにした感じで、みれば見るほど、おもしろいです。





本当は、地層の剥ぎ取りを敢行するはずでしたが、失敗…



残念!(>_<)



その原因は、またいづれかの機会に紹介しましょう…