天気が思った以上に良かったので、「物見の岩」に登りました。
この岩に物見をおいた、という話が伝わる場所です。
長野盆地が一望できます。
ちょっと霞がかかっていたのが残念!(・_・;)
下をみると怖いですが、とても気持ちの良い場所でした。
長野盆地の西縁に露出する裾花凝灰岩層の中でも、
一番硬い部分が、こうして露出しているのです。
約700万年前の海底火山の噴出物で、白っぽい色をしています。
シリカ成分(2酸化ケイ素:SiO2)の多いためです。
どうしてここだけ硬い部分となっているのかは謎です。
熱水変質を受けているのかもしれません。
この一帯が急な崖になっているのは、長野盆地西縁断層の動きのせいです。
硬い裾花凝灰岩層の部分は隆起している部分で山になりました。
その中でも、一番硬い部分が「物見の岩」です。
最近は、岩登りの方がよく利用されているとのこと…
こうした大地の生い立ちとの関連も見てほしいなぁと思います。
岩の麓の部分には洞窟があり、「岩井観音」と呼ばれています。
この岩があって、大地の動きや人との営みをうかがうことができます。
そんな物語性のある場所、機会があればぜひお立ち寄りを…