戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

かいぼり

昨年末 博物館とは別の関わりで

人が乗れるほどの氷が張ったため池で

掻い掘りを行いました

といっても 

職員は救出された生き物たちの担当と言い張って

池には はいりませんでしたが^^;


2日間にわたりおこなわれた掻い掘りで

作業をしている人たちの熟練度はあがり

手際も 排出方法も発展していきました

終盤のかいぼりででたどろの排出の様子


全部は書きませんが 

こうならとか 

こうしたら

という意見がスピーディーな対応で

解決されていくさまは

小さなコミュニティーがもっていた

協力の文化の歴史を垣間見るようで

非常にたのしかったです


2日間で救出された生き物は

ギンブナ 1個体
ドジョウ 2個体
ヨシノボリ類 1個体
ウシガエル 2個体
淡水二枚貝 34個体(うち4個体は損傷していて生死不明)

と 思った以上に

みんなきっちり避難していたようですが

回収できた生き物たちは 

後日水位が回復したら 

放す予定で


淡水二枚貝については

博物館で養生しています

カメさんの水槽でできあがる

植物プランクトンたっぷりのグリーンウォーターを

日々あげていますので

今なら観察可能です

しかも

計測したところ 

どうも 2種類以上がいるようです

現状では タガイ と ドブガイ類 としか

言いようがありませんが 

小さなため池に

今時希少な淡水二枚貝が2種類以上も

安定して生息しているなんて驚きです


こうした作業は来年もつづけていくので

興味のある方はご一緒にいかがですか?

某職員も

来年は泥まみれになりたいと思っていますので

生き物担当も募集中です