戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

暑さに負けそうですが・・・

猛暑の中、植物観察会が博物館の周辺で行われました。


とにかく無事行って来られて、一安心しました^^;



「戸隠の里山散策」と名付けた会ですが、
手入れが行き届かず、荒れる現場も目撃することに・・・
さまざまな外来種が入り込んでいたり、
里山」の現状をみるようでした。


そんな中、面白かったのは、
ご近所のかたがちょうど掘り起こしてみたという植物の根。


女性の腕の太さぐらいありました。


その正体は、ヨウシュヤマゴボウ
秋に小さな黒い実がブドウの房のようになり、
太い茎が赤くなる、と言えばぴんとくるかたもいらっしゃるかと。


名前にゴボウとつくのですが、ゴボウ以上の太い根に、衝撃をうけました。

実に毒があるそうですので、食べるのはやめておいた方がいいでしょう。




オヤマボクチは葉の繊維を蕎麦のつなぎにする地域があるというアザミの仲間。
おいしいのか、こんな姿に・・・





午後からは有志で標本づくりの仕上げを行いました。
乾かしていただいた押葉を台紙にはっていく作業です。



細かい作業ですが、おしゃべりしながら和気あいあいと^^


おかげさまで無事に完成しました!
今月末、28日の夏まつりで披露する予定です。
楽しみですね、Yさん、Sさん!!


暑い中でも、こうして日々をちゃんちゃんと過ごしていけば、
いつか涼しい秋風が吹くようになるかな・・・