戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

災害に思う!

台風21号に続き、大地震が北海道を襲いました。

今朝は4時過ぎに目が覚めてしまい、テレビのスイッチを入れたとたんに、

地震のニュース…

山が崩れた映像や、全戸停電や交通ストップの情報が飛び交います。


被災された方々にお見舞い申し上げます。

震源地の近くでは、山崩れがたくさん発生し、安否不明の方も多くいるようです。



ちょうど、某学会があって、札幌に家族連れで行っている友人もいます。

食料や水は足りているのでしょうか?

また、空路も鉄路も道路もふさがっているので、

北海道からの脱出は大変だろうと思います…

無事にお帰りください。


先日、市街地の某所で、掘削中の崖を拝見させていただきました。

少し掘り下げると、河川の運んだ砂利が見えます。

長野市街地のほとんどが、こうした河川の洪水や氾濫でできた地層でできています。

つまり、地震と洪水でできたのが市街地…

大地の生い立ちが自分の足元にあるのですが、普段はあまり考えないこと…



思えば、平成になってから災害が確実に増えています。

土砂災害は日本の宿命でもあるので、

災害との付き合い方を考え、命を守る方法をみんなで学ばないと…

そんな意味でも、地質の博物館が貢献できる部分は大きい、と思います。


災害の続く中、そんなことを思いました。