戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

隣のジオ

この秋は植物調査の関係で、
2度ほど県境の栄村に足を延ばしました。


多雪地域の植物が多いのですが、
長野より標高が低いためか、温暖な地域の植物もあったりと、
興味深いです。


今回は地元のかたの案内もあって、普段はなかなか行けない、
千曲川の河床にもおりました。


じつは栄村は、お隣の新潟県津南町と一緒に
苗場山ジオパーク」に認定されている地域でもあります。


ついつい、地質(ジオ)にも目が行ってしまいます。


この一帯は近くの火山が噴火した際の溶結凝灰岩、
しかも時代が異なる層でできているとのことで、
差別侵食のようすがよく見られました。


また、かつては千曲川を使った通船も盛んだったそうで、
掘りやすい場所を選んで、掘割をした跡なども見られました。



地形や地質をうまく使っています!



そして、苗場山ジオパークといえば、
その千曲川が大地をけずった河岸段丘の絶景!


(こちらは津南町の展望台から9月上旬に撮影
 4段の段丘面(田んぼ)と段丘崖(がい、スギ林)が交互に並ぶ)



ちょっと足を延ばせば、また違ったジオの面白さを発見できます^^
興味があれば皆さんもいかがですか?



ちなみに、最近N○Kの某番組で、鶴○さんが来たことでも、
親近感を感じてしまいます^^