戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

1月11日に想う!

今日は11日、鏡餅を割って食べる【鏡開き】です。

しかし、博物館の周辺では、「蔵開き」というそうです。

 

年始めに必要なものは、年末に蔵からきちんと出しておき、

今日、初めて土蔵の扉を開けて、祝うのだそうです。

鏡餅も焼いたりしていただくそうです。

 

戸隠に長く住んでいたけど、知らなかったなぁ (-_-)

Mさん、ありがとうございます。

 

今日のブログは、何にしようか?と悩む日もあります。

みんなで悩んでいてもしょうがない、

館の周辺をうろつくことに…

 

そうだ、これがあったか…

館の敷地内に、大きな石碑があります。

和田 亀千代先生の石碑です。

高さ2.5mで、幅3m近い、大型のもの…

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明治30年、追通地区に生まれた彼は、30年も教職を務め、

昭和22年に、柵村村長に当選し2期8年を務め、

その後、昭和39年に亡くなるまでに、

公民館長、教育委員、教育長、保護司にもなったという地域の偉人。

 

その中で、この地域の埋蔵文化財を調査したり、

柵中学校を設立したり、地域の人々に深く慕われたようです。

こんな方は、なかなかいませんよね…

 

柵のオンリーワンとして、八面六臂の活躍が伝説として、語り継がれています。

 

彼がいたおかげで、この地に公民館や博物館があるのだ、といってもよいでしょう。

今も学校資料室に、彼の収集品が展示してあります。

 

この碑の存在を、忘れてはなりませぬ!

「蔵開き」の日にちなんで、地域の蔵の扉を、ちょっと開けてみました。

 

おあとがよろしいようで…