戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

歴史におもいをはせる

4月最初の休日は穏やかなお天気となりました。

東北から、善光寺戸隠神社参拝の途中で寄られたという

ご年配グループの皆さんから、

「寄ったかいがあった!」

と、うれしいお言葉をいただきました。

旅のご無事をお祈り申し上げます。

 

さて、年度末のことですが、

博物館に近い、ある集落の歴史をまとめた本が出版されました。

「たがしら物語 ~縄文の里から~」です。

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当館にもゆかりの深い地元のかたがたが、

(「泥の金平糖」をはじめ不思議なものをいろいろ持ち込まれます^^)

長年の取材から構想をあたため、ようやく完成した渾身の一冊です。

 

現在は約20軒ほどの小さな集落ですが、

物語は、そこで見つかる縄文時代の土器や石器からスタートします。

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そして、昨年市の文化財に指定された 巌窟観音堂

秩父34観音の石仏群など、地域の歴史をものがたる数々の資料、

民俗や風習、祭り、それらを伝えてきた活動、

さらには、編集されたかたがたの幼少期の遊びについても

丁寧に描かれています。

A4サイズで200ページを超える大作です。

今日、来られたお客様も、見本をみて

「これはすごい!」と絶賛されていました^^

 

じつは博物館ではこの本の完成まで、

資料収集や校正などで協力をさせていただいています。

そんなご縁もあって、ご紹介させていただきました。

 

長い集落の歴史を丁寧にまとめられるかたがいらっしゃる一方、

自分の10年前のこともわからない某職員

先日、思い立って戸隠に引っ越してくる前にまとめた荷物を開封してみたら、

中からビカリアの化石が!

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どこの産地のもので、どういう経緯で手元にあったのか、

そもそも、そのころの自分に化石への興味があったのか、

いっさいなぞ。

学芸員から石が黒っぽいので、富山など日本海地域のものでは?

というヒントをいただいたのですが、さっぱりです・・・^^;

 

こういった、平成の忘れ物 は、あまり作りたくないですね。