戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

お客さまをほしな…

今年は梅雨が明けないまま7月下旬になりました。

九州方面では台風の影響もあり、大雨になっているとの報道。

土砂災害もおきているようで、無事を願っています。

 

梅雨があけないこともあり、今年はお客様が少な目です。

 

うーん残念! 昨年はいろいろと宣伝につとめたこともあり、

来館者1万人を突破することができたのに…

 

入館者の減少は、このご時世、絶滅の危機につながります。

 

6月までは、よいペースだったのに、7月は失速気味になっております。

なんとかしなきゃ…

 

今日は投票日ということもあって、

お隣の公民館の駐車場はいっぱい!ということも焦りの原因ですね。

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閑話休題

この博物館の基本理念「実物に触れ、考える!」を実践した

明治時代の地質学者・教育者、奇人「保科五無斎」

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彼の著作に「よいかかをほしな百首け」というものがあります。

生涯独身で通した彼は、「良い嫁さんが欲しいという思い」を笑い飛ばし

狂歌集を出版しました。

 

そんな彼にちなみ、お客様が欲しい!との気持ちを込め、

今日の午後は、狂歌を読むことにしました…

 

 

【日曜日 静かな廊下 電気消す 来客あれば こんなことせず…】

 

 

【夏休み 午後の校庭 草を刈る 来客あれば こんなことせず…】

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【飯縄の ふもとを見るたび 思うかな 神社の客よ こっちにも来て…】

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【赤柴の 館長みるたび 思うかな もっとお客を 連れてきてくれ】

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【他の館の ポスター見るたび 思うかな うちにもあれば もっと来るかな】

 

 

 

今日、本来は「フォト&俳句の日」

詠んでいたら、保科の気持ちが少々理解できたように思いました。

 

ちょこっと悲しくなってきたので、

今日はこの辺でやめとこうかな…”(-“”-)”

 

追伸 こんな歌を考えていたら、午後はお客様が来館!

   結構なにぎわい?になりました。

   ありがたいことです。

   午前中にきたお客さまからは、

   とてもよい展示なのに、不便な場所にあるし、

   宣伝がたりないよ、とのご指摘です。

   「なんで、こんなところでやってるの?」とも

   言われました…

   「そうですよねぇー」としか、お応えできませんでした (+_+)