戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

こんな研修ならいつでもいくぜ

某職員は昨日

お休みをいただいて

某団体の研修旅行(費用は自前)にいってきました

 

目指すは 岐阜県

シナイモツゴの親戚

ウシモツゴのすまう場所!

 

実は四半世紀以上も

シナイモツゴを研究しておきながら

生息地でウシモツゴを見るのは

はじめてという

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かわいい><

 

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この場所自体はオオクチバスなどを駆除して

ウシモツゴを放したそうで

もともとは生息地ではなく

公開しながら保護をしている場所だとか

 

しかもスタートはたまたま魚を取っていたら

見たことない魚が捕まったので

飼ってみたところ 

簡単に増えるので

面白くなり

捕まえた川に放していたら

その魚を捕まえるやつがいたので

話を聞いたら超貴重な魚がいるらしい

その魚はその人が増やしてたやつだったという・・・落ち

それもおいらが生まれたころの話らしい・・・

 

そもそも

止水域にすむウシモツゴ

川で捕まっていることが

けっこうな奇跡

 

しかも 

その川の周辺の池などでは

ウシモツゴが見つかっていないというから

超奇跡!

 

 

その後時が進み・・・

2004年に岐阜県ウシモツゴの保護条例ができたのち

増やした子たちを池に放流することとなったそうで

放流候補池にはオオクチバスなどがいたので

1度水を抜いて完全駆除したものの

翌年には再度バスが放流されていたので

2度干しして駆除し 放流したそうです

さらに

ロープなども張って

ルアー釣り対策もしているとのこと

 

ほかにも

その地域のバス釣りのメッカだった池を

バス放流との闘いを超えて

バスのいない池に変えたそうで

5年以上かかったとか・・・

頭が下がります

 

その後はウシモツゴの系統保全もしている

アクア〇トでバックヤードツアー

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(問題ないだろう写真だけあげておきます)

動物園やら博物館のバックヤードは

何度も経験がありますが

水族館は学生時代以来 久しぶりで

個人的にはもう大興奮!

鼻児が止まらん勢いです><

 

そこでは

稚魚期のエサの工夫なども聞けて

ここでの飼育の参考にもなりそうでした^^

 

フロントヤードもそれは楽しく

最新研究も反映されている展示に

はたまた大興奮><

 

あまりの興奮度合に写真がみなぼけているという^^;

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タニガワナマズ

まだましな方ですが

最近あたらしい種となったナマズです

長野にもいるはずと

なめまわすように見てきました

 

 

ここでは専門家が採集 種同定し

DNAまで調べた上で展示しているそうです

 

他にも

ナガレカマツカだとか 

ドジョウの仲間や

細分化されていくサンショウウオなど

専門家もじっくりみたいものが展示されており

なかなか進めない>< 

進みたくない展示でいっぱいでした

 

実際

気づくと一緒に行った人間はいないということが何度も・・・

 

 

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まだましに撮れた子たち

f:id:Naturalhistory:20190829160551j:plain(日本産ではない子 名前はわすれた^^;)

 

楊枝を加えているように見えたカエルさん

ただそれだけで

サンドガサタビガラスガエルと名付けたくなった

 

どれだけテンションが

普通ではないかが

お分かりいただけたと思う

 

朝4時起きで 

帰還は21時でしたが

いい研修でした

 

明日にはローテンション(冷静)になります