戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

この現実を受け入れるしかありません!

お彼岸中心の、秋の三連休パート2!

 

多くのお客様でにぎわった戸隠です。

 

しかし、その背後には厳しい現実もありました。

 

昨日の夕方、帰り際に、カモシカに出会いました。

 

県道のど真ん中に、仁王立ち!

 

えっ!、、、、こちらを見て睨んでいます。

 

まだ若い個体でした。

 

急ブレーキを踏み、携帯を向けると、急いで去っていきました。

 

うれしいような、悲しいような…

 

 

 

その数日前には、キツネに遭遇!

 

柴犬館長との巡回中の出来事です。

 

そのキツネは咥えていた黒いものを落として、逃げていきました。

 

お互いにびっくりしたからでしょう!

 

落としたものが問題です。

 

それがコレ!

 

 

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ツキノワグマの前足です。

 

なぜ?????????

 

いろいろと妄想が広がりますが、ここは読者にお任せしたいです!

 

人口減少と、里山の荒廃が、その背景にあることは間違いないでしょう!

 

こんな瞬間を見たくはなかった、というのが本音です…

 

ツキノワグマは、本来は奥山に住む動物だったはずで、

 

キツネと出会うことはなかったと思います。

 

キツネがこのものを咥えて、この地にやってくるには、

 

大きな変化があったのではないか、と思っています。

 

この大きな変化は、人とのパワーバランスの変化を物語っていると考えます。

 

皆さんにも考えてもらいたい、と思い、

 

想像をめぐらせてほしい、と考えております。

 

なぜ、こんなものがここにあるのかは、語りたいことはありますが、

 

ここでは、事実のみをきするように、との柴犬館長の仰せです。

 

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ぜひ、こうした問題についての熟慮を望みます。

 

山奥の博物館からのレポートでした。