今日は休館日ですが、ブログをアップすることにしました。
昨晩から被災地の、ある避●所に詰めていました。
小学校の体育館、教育委員会の職員が、交代で詰めています。
約30名弱の方々が、避難されています。
災害から2週間たち、現場はきれいになりつつありますが、
被災者の心のケアが心配です。
疲労と心労が重なり、多くの不安を抱えておれらるようです。
わずか一晩ですが、そんな印象を持ちました。
知り合いの先生がいらっしゃって、洪水時の様子をうかがいました。
(保科五無斎つながりで、縁のあったかたです…)
「あっというまに、2階まで水がついた…」
「これまでの資料が全部水没した…」
「こんなことが起きるなんて…」
深く傷ついていらっしゃるご様子…
「先生、気をつよく持ってください…」
慰めにもなりませんでした。
普段は、災害現場の地質を中心に見て回っていたのですが、
被災者の心のケアの問題について、
考えさせられた一晩でした。
体験にまさる教師なし…
この体育館倉庫で仮眠をとった一晩の体験を心に強く刻みたいと思います。
災害が続いたこの10月ですが、
平成7年の集中豪雨災害で、
戸隠を含む北信一帯で土砂災害が多発したしたことが思い出されます。
昨晩の体験の中で、もう一つ皆さんにお伝えしたいことがあります。
関西方面の自治体(主に中核市)からの支援の職員さんのパワーです。
すごい!の一言です。
一週間も、この場所にいて、テキパキと業務をこなされています。
こうした場所が初体験のものにとって、
こんなに頼れる方々がいるなんて思ってもみませんでした。
お礼の言葉しかありません。
「ありがとうございました!!」
こんな、すごい人たちがいる!
地方公務員もやるなぁ!
いつか、この恩返しがしたい、とも思いました。
以下は、とても個人的なことになるので、適当に読み流してください。
そういえば、学生時代という太古に参加した野尻湖発掘でも、
木造の体育館や公会堂に寝泊まりしました。
あの19歳の体験が、自身の地質屋の原点となった、と思っています。
地質屋として何ができるのか、その原点に立ちかえりたい…
これまで何をしてきたのか、
これから何をしていけばよいのか?
自分にできることは、体験を語るしかないか…
今後の博物館の解説にいかしていこう、かな?
明日からの解説は、ちょっと一味違うものにしたいなぁ (-_-)