戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

冬がくる前に

この時期、お天気がいい日は冬にそなえた外仕事が忙しいです。

今日はプランターの片づけをしていたら、

カマキリの卵を2つ発見!

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どちらも地上から20㎝ぐらいの高さです。

この高さは、その年の積雪深に一致する、という

カマキリ占いがよく言われますが、

本当にそれくらいの雪なら、どんなにありがたいか・・・

 

そんなことを他の職員に報告したら、

以前に収穫した大豆の枝についていたものも、

20~30㎝の高さだった とのこと。

 

雪の深さを予知するくらいなら、

大豆が枝ごと収穫されてしまうのも予知しておかなくちゃ!

 

とは某職員の戯言ですが、

大豆の茎からはずして捨てられていた卵を2つ見つけ出し、

せっかくなので(?)、

中身を確かめてみることになりました。

 

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写真の上は縦に割ったもの、下は横に割った断面です。

中心に近いところに、細長い卵がぎっしり並んでいて、

層のようになっていました。

カマキリ母さんには悪いことをしましたが、

一度見てみるのも悪くない、と思わせる

なかなか神秘的な姿でした。

 

さて百葉箱修復プロジェクトも着々と進んでいます。

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傷んでいた部分は別の材で作り直し、

白のペンキも塗りなおしました。

 

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新しい屋根も用意されています。

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もうすぐ完成! 仕事が早い!!

 

冬の足音を聞きながら、

こうしてちょっとずつ、

気持ちも冬ごもりにシフトしていってます。